胃袋マシン先生に作者インタビュー!
少し長いので、興味のあるところだけを読みたい人用に目次を作りました。
ですがたいへん興味深いお話もありますので、良ければぜんぶお読みください!
0.自己紹介
1.新都社を知った経緯
2.胃袋マシン先生の性別と少女漫画とコマ割り
3.昔描いていた漫画と黒歴史
4.漫画を描き始めたのはいつから?
5.百合漫画を描くワケとおすすめ百合作品
6.女の子に寄り添う百合作品と同性愛への理解、認知
7.「ふたり。」の話は最初どこまで考えていた?
8.南が静穂への気持ちに気づいたのは?
9.5話冒頭と27話、「触れる」事について
10.大人になってもふたりが連絡を取らなかった理由
11.ふたりはずっと独り身だった?
12.完結記念ねとらじと「ふたり。」の読者数
13.タイトルとキャラクターの名前の由来
14.12話の黄水仙とラストの「ただいま」
15.今後の新都社での活動予定
16.終わりに
〜2016年12月22日21:00〜
自己紹介
RM307
こんばんは。RM307です。よろしくお願いいたします
胃袋マシン
こんばんは〜今夜は宜しくおねがいします
お忙しいところありがとうございます!
いいえ〜こちらこそこんな機会を与えていただきありがとうございます
キリンお好きなんですか?(※スカイプアイコンがキリンでした)
大変恐縮しております・・・。キリンは動物の中で一番好きですね〜
そうなんですねw>キリン
僕も緊張しております。ごはんの味がわからなかった・・・w
緊張してご飯食べた気がせず食べ過ぎてしまいましたw
さて、それではインタビューを始めさせていただきたいと思います
一応自己紹介していただいてよろしいですか?
はいはい!胃袋マシンです!ふたり。という百合漫画描いていました
わーわー(ぱちぱち)
「ふたり。」のコメント欄にもいくつか作者名についての
コメントがありましたが、「新都社経歴アンソロジー」によると
「胃腸が弱いから」という理由でつけられたそうで
知った時ちょっと笑ってしまいました。
そんな理由だったんだwと思って
胃腸は良くなったり、良くなったからと食べ過ぎて
また悪くなってを繰り返しています
そうなんですね。気をつけてください・・・!
丈夫になる事をお祈りしております
食べるのが好きなので機械みたいになんないかなあと付けました
テキトーです・・・
機械みたいにwでもインパクトがある名前ですね。結構覚えやすい
新都社を知った経緯
作者インタビューという事で、
この経歴アンソロジーからお話を伺っていきたいと思いますが
はい、お、お手柔らかにお願いします・・・
新都社デビューが2013年の12月ですね
新都社を知ったキッカケは何だったんでしょう?
新都社自体は多分2010年頃に知ったかと思います。
その頃も漫画は描いていて、読むのも好きだったので
当時付き合っていた方・・・現在の主人に
こういうサイトに載せてみたら?と教えてもらいました
そのとき参考に見せてもらったのは妄想少年でしたね
ほう!だんなさんからの勧めだったのですねー!
妄想少年は良い作品でした
だんなさんも新都社で何か描いていたりするのでしょうか
いいえー、新都社には投稿してないですね。
読者として何作か読んでいただけです
なるほど。
・・・「ふたり。」を連載している事もご存知なんですか・・・?
載せてる、ということは知ってますが、
どんな作品を描いているのかすら知りませんよw
絵を見せるのも恥ずかしいので何度かしか見せたことはないです。
漫画は一回も読んでもらったことないですね〜。
かなり厳しいこと言われるのが想像できるのでw
そうなんですね
僕だったら気になってしつこく教えてもらおうとしそうです
もし「ふたり。」の事をご存知だったら、トップにリンクのある
僕の漫画の存在も知っているという事になるので、
そうなったらめっちゃ恥ずかしいなと思ったところでしたw
寧ろどんなもの描いてるのか興味もない感じですよw
へーそうなんですか!そういうものなのか・・・
多分うちの場合は作品を見る目がプロだから、アマだから、
そんな壁もなく
作品としてどうか、シビアに見る方なので
妻の描いたものだろうと関係なく
ストレートに言ってしまうためお互い避けてる感じ、かな?
まあ、あちらは恋愛ものが興味ないと言うのもありますが・・・
ほうほう、あえて知る事を避けている面もあるのですね
そんな真剣な目線で会話ができるのは良いなぁ羨ましいなぁ
私が怖がってるだけなんですけどね・・・
胃袋マシン先生の性別と少女漫画とコマ割り
ここで最初の読者さんからの質問に答えたかたちになりました
最初の質問は「胃袋マシン先生に彼氏は居るんですか?」でしたw
彼氏どころか結婚してお子さんまでいらっしゃるというね!
あ、そうだったんですねw
はい、子供もおります〜w
ふたり。連載中に結婚、出産しました!
連載中に結婚されたのですね!もっと前かと思っていました
この質問をされた方は胃袋マシン先生のTwitterアカウントを
見ていないという事になるのかな
それなのに女性だとわかったのはすごいなぁ
絵柄が女性的なので分かる方は分かるかな?
百合って女性の描き手が多いですし
もし先生がブログやTwitterをされていなかったら、
僕は最後まで男性だと思っていただろうなぁ
どこらへんで男性かと思ってました?
僕は新都社の百合作品しか知らなくて、
新都社の百合作家さんは(たぶん)ほとんど男性なので、
この作品もそうだろうと決めつけていました
連載から一年以上は気づかなかったなぁ
先生のブログを読んで知りましたね
そうなんですねー。どうにも絵柄が少女漫画チックさが抜けないのが
自分の絵柄の気になるところなので、
男性かと思われていたのは嬉しいです
一瞬やってたブログですねw
ブログの文章も絵も大好きでした・・・
僕が少女漫画に触れてこなかったから
気づかなかったのかもしれませんw
少女漫画をよく読まれていたんですか?
以前「うしおととら」についてツイートされていたので、
少年漫画も読まれていたようですが
藤田作品は敬愛しております!
小学校〜中学校あたりは少女漫画しか読んでいなかったレベルですねえ
なんでどうしても漫画のつくりが少女漫画だと思います。
コマ割りが顕著ですかね
なるほどー。コマ割りは「ふたり。」の特長の一つだと思いますが、
少女漫画がルーツだったのですねー
目線のコマだったり心情描写だったりも少女漫画由来のものなのかなぁ
少女漫画のコマ割りは読み慣れない方だと読みにくいそうなので、
ほどほどにしようかとは思うのですが心象表現がやりやすいので
ついやり過ぎちゃいます
僕はわりとスムーズに読めた気がしますねー
たぶんただの少女漫画の真似などでは無くて、
先生がしっかり自分のものにして
上手く表現されていたからでは無いかと
男性読者の方にそう言っていただけて一安心です笑
おおお・・・ありがたいお言葉・・・恐縮です
少女漫画と映画のカットとかからの影響が強いかと自分では思います
少女漫画は心情を目で表現するのは基本みたいなものですね
語りすぎないように、というのを念頭にネーム描いてます
なので目や手などに感情をのせることが多いです
なるほどなるほど・・・。>少女漫画と映画のカット
僕も自分の百合漫画を描く時は、
漫画というより映像を漫画におこしている、
というイメージで描いていました
語りすぎないように、というのはなかなか難しそうですね
目や手は微妙な感情の表現をよく表していたと思います
私は映像だったり漫画のコマそのままだったりします
他の方のネームの際のイメージを聞けるのは面白いですねえ
新都社には漫画の描き方アンソロジーがありますが、
結構面白かったですね
あれ面白かったですねーもっと読みたかったです
昔描いていた漫画と黒歴史
先ほど新都社を知る以前から漫画を描いていたとの事でしたが、
どこかで公開したりしていなかったのでしょうか?(読みたい)
いや、公開などは全くしてないですね
高校生のときは投稿もしましたが、
それ以降は趣味で描いてそれで終わりって感じでした
黒歴史を公開することはないですねw
前に描いていたものは百合作品でもないですし・・・
百合じゃなくても胃袋マシン先生の漫画だったら
何でも読みたいですよ・・・それが黒歴史ならなおさら・・・
黒歴史だから見せられないんですよ!w
ふたり。の一話ですら直視できないのに・・・
うおお見たい、見たいぜ胃袋マシンの黒歴史!
(フォルテシモのカンジ君風)
まぁでも直視できないのはわかります
みんな昔描いたものを見るのは勇気いりますよねえ
あともう一つ気になっていた事、
初めて新都社で描かれたヤングVIPの漫画なんですが・・・
もう公開されないのでしょうか・・・どういった内容だったんでしょう
もう読んだ方も忘れてくれていると思うので言いますがエロ漫画です
ただのエロ漫画
でもコメント欄に耐性がなくて新都社は怖いところだ!と思って
すぐ消しましたw
エロ漫画だったんですかw
実は2013年12月に投稿されたヤングVIPの漫画を
探した事があるんですが、
該当しそうなのが見つからなかったんです・・・
なかなか気になりますね!
あとpixivアカウントも気になりますがこれもひみつなんだろうなぁ
ピクシブは完全にR-18絵を置く場所になってるので
新都社関係の方には秘密ですねw
もしランキングや新着で発見してもそっとしといてください・・・
pixivあまり見ないので見つける可能性が極めて低い・・・
いつか熱心な読者の方が発見してくれる事を祈りますw
ひい!見つけられたら恥ずかしい!w
漫画を描き始めたのはいつから?
投稿は雑誌にでしょうか。すごいなぁ
漫画を描くようになったのはいつ頃からですか?
小学生くらいから描いてましたね
といっても中学生〜高校途中までは全く描いていませんでした
高校三年の時また描き始めましたね、で、投稿して選外でした
ほうほう。小さい頃から絵や漫画を描くのも好きだったのですねー
高校三年生の時また描き始めたキッカケは何だったんですか?
今は笑い話なのであまり気を使わないでいただきたいのですが、
不登校になったんですよ。そのときですね
毎日暗い部屋でごろごろ過ごしてるときに、
そういえば絵を描くの好きだったなあと思い出してまた描き始めました
なるほど。僕も二年生の時半年ぐらい不登校だったなぁ
漫画なり絵なり小説なり、
何か自分の中にあるものを吐き出している方々は
周囲とうまく交われないことはありますよね
たしかに、そういう経験をされた方は多いかもしれませんね
好きなものを思い出してまた向き合うようになる、
というのは良いですね
うーん、その時は向き合うとまではいかなかったですね
毎日寝てばかりだったから何か行動をとりたかっただけで、
何でも良かったんですよ
でも好きなことを思い出せたのはやっぱり良かったかな
そっか、とりあえず何かやってみよう、
で思いついたのが漫画だったんだなぁ
そのおかげで僕たちは「ふたり。」という作品を読めたので、
当時の先生に感謝ですよ
当時はどんな内容の漫画を描かれていたんですか?
そうですね、
あのとき描き始めなかったら多分今も描いてないと思うので
で、自分の描いた漫画で反応をもらえる喜びも知らなかったと
当時は少女漫画を描いてましたね〜正統派な感じの
そのあとはまた方向転換して、
で、さらに方向転換して百合漫画に行きつきました
胃袋マシン先生の描いた少女漫画めちゃくちゃ読みたいですね・・・!
百合漫画を描くワケとおすすめ百合作品
先生は「ふたり。」以外にも「美しき少女へ」、
「青春プシガンガ」、「たとえばこんな仲直り」と
三作の百合の読み切りを投稿していらっしゃいます
百合漫画を描くようになった理由というのはあるのでしょうか
百合漫画なら女の子いっぱい描ける!とだけの理由ですw
そうなんですねwww
まぁ僕も「男性キャラを描きたくないから百合漫画にしよう」
とか思って描いていますがw
恋愛漫画しか描けないし、女の子描いてるときが一番楽しいしで
もう百合漫画しかないな、と
萌えますしね
皆も描こう、百合漫画!
そうだそうだ!
でも百合漫画は以前から読んでいらっしゃったんですよね?
百合漫画はあんまり読んだことはないです
小説や映画で触れることの方が多かったかな?
百合とは違う形ですが・・・
百合はアニメが多いかな
ああ、そうだったのですか
以前「GLの極地に出会ったので最近は読んでいない」と
ツイートされていてその作品気になるなーと思っていたのですが
あー、鉄板ですが青い花ですね
志村さんの作品はセクシャリティを真摯に、
丁寧に触れてらっしゃっているので好きです
特に青い花は色々な形の女の子の想いが描かれているので好きです
ほうほう。気になりますね。ちょっと今度買って読んでみます
アニメで百合って何かあったっけ・・・
「マリア様がみてる」(名前だけ)しか知らないな・・・
マリみても好きな作品です
Sがとても好きなので・・・
夢野ヒトミ☆、ニート様がみてるファンとしては
いつか履修しなければと思っているのですが・・・!
マリみては長いですからねw
新都社の「かなしみはゆきのように」のキャラも
一部マリみてのキャラの影響を受けているそうです
マリみての影響感じてました、なので期待していたのですが・・・
また描いていただきたいです>かなしみは〜
かなしみはゆきのように、作者さんに帰ってきて欲しいですね・・・
他におすすめ百合作品はありますか?
うーん、アニメですがストロベリーパニックなんかも好きです
あれは結構男性寄りの百合の描き方ですが、そういうのも好きです
ありがとうございます!今度観てみます!
女の子に寄り添う百合作品と同性愛への理解、認知
でも百合はやっぱり思春期の不安定な女の子の気持ちに
寄り添うような作品が私としては至高です
男性よりの作品もそれはそれで好きなのですが
ああ、わかると思います
女の子同士がただいちゃいちゃしているのも楽しいけど、
やっぱり葛藤とか悩みとかがある作品はぐっときますね
気持ちに寄り添うというのは、キャラクターではなくて
実際に読んでいる女の子に向けてなんですよ
実際に、同姓愛とは限らずとも何かしら人との関係に悩んでいる女の子
昭和の少女小説のように、寄りそう百合作品がみたい、
描けたらと思います
ああーなるほど・・・。読み取れていませんでした。
たしかにそういう作品を描けたら素敵だろうなぁ・・・
「ふたり。」を描く際にもそんな意識があったのでしょうか
とはいえ私の漫画はそのときの、この萌えを描きたい、
を優先しているのですが・・・ふたり。を描くときも萌え優先でした
途中からはただ二人に幸せになってほしいとだけで、
先ほどの発言と矛盾して大変お恥ずかしいのですが南と静穂、
二人を幸せに導くのに必死でとても読者を見る余裕はなかったです
美しき少女へ、と青春プシガンガは思春期の女の子に向けて描いた
(つもり)の漫画です
ああたしかに、言われてみると・・・>美しき少女へ、青春プシガンガ
特に青春プシガンガはそんな感じがしますね
でも「ふたり。」のコメントに
『「あ〜自分も、生きなきゃ」と思う作品でした』
というものがあって、もしかしたら結果的に誰かに寄り添って、
背中を押す事ができる作品になったのかもしれません
あのコメントはとても嬉しかったですねえ
ただの恋愛漫画だけど、そう感じてくれたかたもいたんだって
誰かの背中を押す作品がいつか描けたらといつも思ってはいます
でも自分なりの哲学のない私にはなかなか・・・
背中を押してくれる作品には必ずその人なりの哲学があるものなので
ふたりの愛や想いの美しさを見て、励まされたように感じた読者さんは
きっと多いのでは無いかと思います
僕も人生哲学みたいなものが無いなぁ・・・
百合は好きな人が同性ということに対する葛藤などがないと、
というお話。私はそうは思ってないんです。
同性間の恋愛を取り扱った作品の醍醐味である部分であることは
理解していますし、その葛藤の部分は異性との恋愛と違って
思い悩むであろう部分です。
それは現在の社会や周囲の理解、認知の低さからきています。
でもこれは今後変わっていくのではないかと
理解までは難しくとも、認知は広がっていくと思うし、
広がるべきことだと感じています。
認知というのはメディアの先のものではなく、
自分の近くにいる人が打ち明けた時に認められるかという話です。
もっと認知が広がったとき、
BL、GL作品の形はまた変わると思いますし、
そのときどうNLとの違いを描くか。社会的障害や葛藤抜きに
同性同士だからこその関係をいつか描きたいですね。
今はまだ、そこまで自分の頭が追いつかないので
描けそうにないですが笑
なるほど・・・。認知の低さ、たしかに・・・。
あまり詳しくはありませんが、BLやGLを楽しむ文化は
昔よりは少しずつ広がっているような気がします。
それがすなわち理解につながるという訳では無いと思いますが、
周囲の理解や認知につながっていくと良いですね。
変わっていって欲しいと願います。
たしかに今後そうなった時、BLやGLは変わりそうですね。
気になるところ。
>社会的障害や葛藤抜きに同性同士だからこその関係
難しそうだ・・・。僕ではいったいどのようなものになるのか、
どう描くのかまったく想像できませんが、
先生のそういう作品をいつか読める事を楽しみにしております!
創作物と実際の同性愛を一緒にするのはまた別だと思いますし、
理解するというのも人によっては難しいとも思います。
けれど、理解はできなくとも、
そういう人もいるのだと認めることはできますよね。
以前沢村一樹さんがテレビで、理解できなくてもいいんです、
否定しなければ、と仰っていました。セクシャリティに関しても
同じように思います。
そうですね・・・。
僕は自分が「理解のある人間だ」と完全に言い切る事は
できないと思いますが、否定はしないようにしたいな、と思います。
もともと同性愛について否定する気持ちは無いのですが。
認める、大事ですね。沢村一樹さんは良い事を仰る。
「ふたり。」の話は最初どこまで考えていた?
何とあっという間にここまでで二時間が経過してしまいました・・・
他にもいろいろ訊きたい事がありますが、
ここで「ふたり。」についても伺っていきたい・・・のですが、
お時間は大丈夫ですか?
早いですねw 大丈夫ですよ〜どんとこいです!
ありがとうございます!
以前Twitterで
「最初は読み切りとして投稿して、反応を見て続きを描いた」
というような事を仰っていましたが、
最初は話をどのあたりまで考えていらっしゃったんでしょう?
一話だけです・・・
え?!ではその後描きながら考えたんですか!すごい
経歴アンソロジーに「年内完結を目指して」と書いてあって
「最初はもっと短い予定だったのかな?」とは思っていたのですが
四話目までに話の核となるお父さんがなくなったエピソードを
考えましたね
でもじゃあどうやって静穂の心を解かそうかと、
10話あたりまでうんうん考えてました
最初は十話の予定でしたが、
描いてると友達とのエピソードも入れたいなとか、
一つのエピソードを描くが思いのほか長くなってしまったりで
なかなか終わらなくなりました
なるほど。5話で「南を拒絶したのは私だ」
というモノローグがありますが、
描きながら考えていたからここで初めて出てきたのだなぁ
湊さんや依子さんや保田さんが居てくれて良かったと思いますよ
[1:1] あの時に何か秘密めいた事があったのかな。 <2014/04/20 17:50:42> J/WrtPk1P
[4] あの時(意味深)期待。 <2014/04/20 23:27:17> 1jgwwJh1P
あのシーンは単純に自分の中では受験勉強一緒に
しただけのイメージだったのですが、このコメを読んで
とってつけたようにキスしたことにしようと考えて、
そこから肉付けしていきました
なんで序盤が低速といいますか、読者を惹きつけるのが遅くなったなあ
というのは反省点の一つです
[1]、[4]さんのおかげで話が広がったのだなぁ。すごい
そういえば「ふたり。」の舞台は日本のどのあたりなんでしょう
舞台までは考えてませんでしたw関東圏のどこかかな?
関東圏かぁ。新幹線で2時間というところから考えようと思ったけど
よくわからなかったのでw
南が静穂への気持ちに気づいたのは?
3話についての質問はそのまま引用する事にします
まず 胃袋マシン先生、素晴らしい作品をありがとうございます。
最初にアクション起こした(勉強会でのキス)のは静穂ですが、
それによって南は触発された或いは想いに気付いたという事でしょうか。
それまで南は特に百合的な意識はなかったんですよね。
そうですね、それまでは南の感覚は13.5話の状態だったかと思います
明確に好きとまで意識はしていなけれど、
なにか静穂は自分にとって特別な存在、くらいで
静穂の行動によって気づいた、そう思います
なるほど
それ以降は静穂と同じくらい強く相手を想うようになった南。
静穂によって気づかされたのだなあ
同じ気持ちなら気持ちを押さえつける必要もないですしねえ
番外編も良いですよねぇ・・・
あとこの質問の方から、質問では無いのですが
後段で友達に戻ろう発言がありましたが、キス事件以降
口には出さないものの彼女たちは互いに恋人的な意識を共有してたんですね。
その後、南の積極的というか挑発するような行動に静穂が焦ってる描写が
微笑ましくて好きでした。
「静穂のお嫁さん」と言おうとしてみたり、
初期の南はちょっと試すような場面も見られますね
13.5話は私も気に入っています、ありがとうございます
好きってきっかけとかはよくわからないけど、こんな感覚だよねえと
そうですねー
ちょくちょく試して、今度は受け入れられるんじゃないか、
そんな南の淡い期待です。ことごとくダメでしたが
なるほどなぁ
5話でも「手をつなぐのは友だちのライン?」
と言う事を止められなかった、そんな南が愛おしかった
5話冒頭と27話、「触れる」事について
好きだということは 触れたいということです
本当はずっと互いに好きで、触れたくてしかたがなかった
けど父の言葉も離れなくて、
でも、やっぱり南を振り切ることなんてできなかった
27話お墓からの帰り道、父の死以降初めて静穂から南に 触れ ます
とても大切に大切に描きました
そうか!たしかに静穂から南に触れている!なるほどなー!
27話の「ごめん、困るよね」の静穂の表情が好きだったなぁ
静穂なりの精一杯の告白です
ありがとうございます!褒められなれない人間なので
反応がワンパターンで申し訳ないです!
でも、あの、めちゃくちゃ嬉しいので!
ずっと想いはあったけど、
その時できる精いっぱいの告白だったのか・・・じーんとしますね
いえいえ、褒めたいところはたくさんありますよ!w
このインタビューにあたってまた最初から読み返したのですが、
やっぱり28話で目がうるうるしてしまいましたね
いやー27話から私も震えながら描いてました
色んな思いがぐちゃぐちゃで
そうかぁ、描いている方も震えるかぁ
描かれているふたりも喜びそうだ
純粋に読んでいて楽しい、という作品はいくつもありますが、
読んでいてココロがざわざわするのは「ふたり。」と
つばき先生の文章ぐらいですよ
つばき先生の文章は確かに震えますね、強い力のある文章です
このあたりや最後までの流れってどのあたりで決まりました?
結構ぎりぎりまで悩んでました
お墓参りのあと静穂から触れて終わりにするか、
二人が人生の最後にやっと一緒になるラストか
百合然とするなら手を繋いで終わる、だよなあと
でもなんでこのラストにしたかというと、
やっぱり自分の思う二人の最後まで描きたくなっちゃって
ふむふむ!27話で終わる案もあったのですね!これは興味深い
百合スレだったかブログだったかにも書いたのですが、
「ふたり。」が大人になって再会して終わるだけだったら
ここまで衝撃を受けなかったと思うのですよ
何十年も経って、歳をとってからいっしょに居られるようになった、
というのは本当に衝撃が大きすぎて
このラストだったからこそ、本当に素晴らしいものを
受け取る事ができたように感じました
そう感じた読者さんは多かったんじゃないかなぁ
若いうちは、やっぱり静穂はまだ南と一緒になるほどの踏ん切りは
つけられなかったんじゃないなあと思ってこのラストにしました
ここまで引きずった父の言葉を26話〜28話でやっと少し解いたけど、
けれどそれでも全て解けきったかというときっとそうではない
そんな簡単なものであればもっと早く解けてると思いますし
そうかぁ、すべて解けきっていた訳では無かったのだなぁ・・・
大人になってもふたりが連絡を取らなかった理由
ここで結構多くの人が気になっているであろう質問なのですが、
29話で再会するまで
静穂と南はなぜ連絡を取り合っていなかったのでしょう
やっぱり会いたいという気持ちが抑えられなくなる事を、
決心が鈍る事を恐れていたのでしょうか
こういう関係だからこそ、ですよね
好きな気持ち云々ではなく
ちょっと頭の中の文章まとめさせてください
はい。すみませんなかなか答えづらい部分を
うーん、別れるまでの二人って依存関係でもあるんですよね
そこを変えなければと思って南は地方に行く
静穂も自分が依存していたことは感じています
そのために自分を変える必要があることも
それが26話最後のページと29話南と別れた後に
電車の中で一人いる静穂のモノローグです
互いに変わらなければと思っているからこそ、半端に連絡はとれない、
と思うのですよ。自分だったらそうだなって感じます
依存関係かぁ・・・変わらないといけないと思って、
そう思う人はたくさん居るだろうけど、
相思相愛だとわかっている大好きな相手と連絡を取らずに厳しい現実を
何年も乗り切っていった、というのは本当にすごいですよね・・・
僕は依存だとわかっていて、なお断ち切れないという事が多いです
連絡をとろうとしたことはあると思いますがね
送信ボタンは押せなかったってやつです
そうか、うう、それを聞いて、その時のふたりを想像して胸が痛みます
すごいなぁ・・・頑張ったんだなぁふたりとも・・・
中途半端な状態で連絡したら、
きっと前のような関係になってしまうかもしれないし、
きっとそっちの方が怖くもあったんでしょう
色んな経験積んで、色んなことに耐えて一緒になった二人だからこそ
関係は強いものとなったと思います
もう二人が離れることはないですよ
なるほど、その心配もあったのですね
>もう二人が離れることはない
そうかぁ・・・これほど嬉しい事は無いよ・・・(シホさん風)
絶クレネタ絶好調ですねw
すみません、絶クレファンの方としかチャットをしないので、
つい癖がw
ふたりはずっと独り身だった?
あと読者に想像を委ねる部分については訊かない
と言っておいて何ですが、この機会しか無いので訊いちゃいますが、
ふたりはずっと独り身だったんでしょうか・・・?
各々ずっと一人ってことは流石にないですねw
結婚はご想像に・・・としますが付き合った方くらいはいたでしょう
だから大人になって再開した南は
「今 一人だよ」という言い方をしています
そうかぁ・・・それでも、やっぱり静穂と南はお互いの事を忘れずに、
想い続けたのだなぁ・・・すごいなぁ・・・
他の人と付き合うことはあれど、
ずっと互いに想っていたことは変わってないですね
それほど特別だったからうん十年経って一緒になれました
訊きたかったのですが・・・!読者一人ひとりが想像するべき事なのかもしれません)
完結記念ねとらじと「ふたり。」の読者数
あ、今更ですがRM307先生のラジオ聞かせていただきました、
ありがとうございました!
すみません勝手にべらべらとしゃべってしまってw
いいえー!丁寧に追って紹介してくださってありがとうございました!
上手い具合に分析したり紹介したりできたら良かったんですが、
「ここが好き」みたいな事しか言えませんでした・・・
こちらこそありがとうございます!
FCといい、RM307先生のおかげで
読んでくださった方もいらっしゃったので感謝感謝です
読んでいただけるのは嬉しいです
頑張って描いたところを好きと言っていただけて嬉しかったですよ〜
いえいえ、僕はただ好きな気持ちを表したい!
と思ってそうしただけなので
読んだ人が増えたのは
「ふたり。」が素晴らしい作品だからこそですね!
僕はキッカケを提供しただけですし
あと「ファンコミックを描こう」について謝らないといけない事が
謝らないといけないこと??
あの漫画を描いた事で、大勢の前で「この作品は読者が少ない」と
宣言したような状態になってしまい申し訳無かったなぁと
実際は完結してたくさんのコメントが寄せられた事でわかる通り、
たくさんの読者がいらっしゃったんですよね
いえ、私も読者が少ないと自覚してたのでw
恋愛漫画って読まない方も多いですし、
それがさらに百合となると・・・ねえ?
私も完結した際のコメ数には驚きましたよw
「百合は読まない」という人にも
おすすめできる作品なんですけどねぇ・・・
完結後、あれだけたくさんの方が読んでくださったというのが嬉しかったなぁ
そうですかね、そうだといいなぁ
私も描いててよかったー完結させてよかったーと思いました
素人でも反応もらえるなんて新都社はいい場所だ、うんうん
いやホントに、この素晴らしい作品を
完結させてくださってありがとうございます・・・
僕が文芸で一番好きな作品に
「イルカ日記」という小説があるのですが、
その中の一節に「一番綺麗なものを教えてくれてありがとう」
というセリフがあります
「ふたり。」にも、一番きれいなものを、
とても美しい愛を教えてもらったと思いました
イルカ日記読んだことないので読んでみようと思います・・・!
そんな美しい台詞からいただけるなんて大変恐縮です・・・
そんなに長くないので機会があったらぜひ!
以前新都社でこの作品の朗読ねとらじもした事がありました・・・
(四年前)
タイトルとキャラクターの名前の由来
いやー!もう1時になってしまう!すみません長くなってしまいまして
いいえーまだ眠くはないので
RM307先生が大丈夫でしたら大丈夫ですよ〜
すみません・・・!いただいた質問はすべて消化したんですが、
あとちょっとだけ質問させてください!
タイトル「ふたり。」やキャラクターの名前の由来ってあります?
あと個人的に依子さんの苗字が知りたくて
あ〜・・・ないです・・・
静かな感じの子だから静穂、明るい感じの子だから南、って感じです
依子の苗字は考えてなかったですね〜
タイトルとか名前とか考えるの凄く苦手なんですよ・・・
そうなんですねー。たしかにストレートな名前だ
依子さんの苗字だけ無いのが寂しいのでいつか考えておいてください!
あと保田さんの名前もお願いします(たぶん無さそうなので)
あ、気が向いたらで良いので!
そうですねwそうしますw
ふたり。のタイトルも全然浮かばなかったので、
えーい!女子高生二人が主人公だからふたり。じゃ!
って感じにつけました
萎えますねこんなの
でもタイトルはうまいことコメ欄340さんが回収してくださいました!
[340] ひとりとひとりがまたふたりに戻れたんだなぁ <2016/11/08 22:57:46> aUv/CNT.P
いえいえ、[340]さんのコメントには
「至言」ってレスがついていましたねw
僕も漫画のタイトルはパロディか曲名だしキャラ名は無いしなぁ・・・
難しいですよね
かっこよくて物語と絡めたうまいタイトルがつけられる方に憧れます
ですねぇ
でも「ふたり。」というタイトルはもうぴったりって感じで好きですね
ありがとうございます
今はこのタイトルにして良かった!と思います
二年半描いてタイトルが作品に馴染んでくれただけかもしれませんが
12話の黄水仙とラストの「ただいま」
まとめるのが大変な量になってしまい申し訳ないです!
いえいえ、たくさんお話を聞けて本当に楽しかったです!!!
先生のいろいろな事を知れたし、
「ふたり。」について貴重なお話を聞けて、
大好きな静穂や南についても深く知る事ができて
本当に感謝しております!
こちらこそインタビューをお受けくださり、
長時間お付き合いくださり本当にありがとうございました!
あ、最後なら言いたくってうずうずしていたことを話します!
気づいてくださったら嬉しいな、
でも気づかなくても支障はない程度で描いたことなのですが
ぜひお願いします!
ラストシーンの「ただいま、南」は
12話(後)で南が静穂に送った黄水仙の花言葉にかけてあります
黄水仙の花言葉は「私の愛に応えて、私の元に帰って」
おおー!こないだ読み返した時「黄水仙って聞いた事が無いな」と
ちょっと気に留めたのですが、そんな花言葉が!
でも後々黄水仙の花言葉の元となった神話のエピソードを読むと、
この私の元へ帰って、というのは親心からの言葉だそうなので
解釈が誤ってしまったのですが・・・
まあ、花言葉だけで読むとどんな関係でも受け取れるので・・・
拡大解釈ということで・・・
黄水仙はよくみる黄色の水仙ですよ〜
そうなんですね、花に疎くて・・・>黄水仙
そうですね、元になった話を紐解かなくても、
花言葉だけでも十分伝わります
そうかぁ、その「ただいま」だったのなぁ・・・
改めて、その想いの流れを考えてじーんとしますね
今後の新都社での活動予定
他にも読者さんに伝えておきたい事はありますか?メッセージなど
大丈夫です!沢山お話できて楽しかったですー!
メッセージは、うーん、百合漫画私も描くから皆も描いてくれー!
避難所百合スレにも書かれてましたが
新都社百合成分が不足傾向にあると思います・・・
ありがとうございます!
また胃袋マシン先生の漫画を読めるという事が本当に嬉しいです・・・
今後は短編中心になるのかな?連載はちょっと難しいかな
今後は短編中心の予定ですね
連載するとしても10話以内とかかなあ、続けられるかがわからないので
なかなか赤ちゃんが居ながら長期連載というのは難しいですものね
こんなに長いのはこれが最後かと思います
漫画は趣味ですし、生活の息抜きでもあるので
描き続けるかとは思うのですが・・・先のことはわかりませんね
子育てだったりお仕事だったりで
これからも本当にお忙しいと思いますが、
先生がずっと長く創作を続けてくださる事を
ファンとしては願ってしまいます
胃袋マシン先生の作品が本当に大好きなので、
これからも楽しみにしております!
ずっと先生の漫画を読み続けられたら良いな、と
小さじ一杯の希望を書いておきます
終わりに
先生の漫画が刺激にもなっていました
先生が「1日1ページ目標に描く」と
仰らなかったら僕も百合漫画の続きを描かなかったかもしれないし、
恋愛シコウ企画アンソロジーに参加されなかったら僕も
参加しなかったと思うので
先生の百合漫画も続き待ってますよ!
アンソロ読んで余計に本編の続きを読みたくなりました〜
先生の漫画の二人の行く末も気になります、
更新楽しみにしております!
ありがとうございます!12月28日に更新しますので
「ふたり。」を1話からずっとリアルタイムで読む事ができた
この数年間は本当に幸せでした・・・もう何度も書きましたが、
本当にありがとうございました!
先生も一話から読んで下さっていた一人だったのですね、
こちらこそありがとうございます
そしてこんな機会まで与えていただいて・・・
読者の方々のおかげで最後まで二人を描くことができて私も幸せでした
これからもまた漫画描きたいなあ、描けたらいいな
そのときお暇であればまた宜しくおねがいしますね
たとえどんなに忙しくても更新があれば飛びつくと思いますw
こちらこそインタビューをお受けくださり、
たくさんお話ししてくださりありがとうございました!
4時間45分(※1時45分でした)・・・
たくさん訊いてしまいすみません!でもとても嬉しかったです!
という事で、胃袋マシン先生でした!ありがとうございました!
(ぱちぱちぱちぱち)
楽しくてあっという間でしたので今その時間を聞いて驚きですw
こちらこそ重ね重ねお礼申し上げます!
胃袋マシンでした!じゃね!
インタビューについてのコメントをいただけると喜びます!